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Q‐Uについて
About Q-U
Q-Uは学級集団をアセスメントし、より適切な支援をするための補助ツールです。
学級満足度尺度、学校生活意欲尺度、ソーシャルスキル尺度(hyper-QUのみ)より構成されます。
・学級満足度尺度
横軸 ‐ 被侵害得点:不適応感を覚えたり、いじめや冷やかし等を受けたりしていないか(ルールの確立)
縦軸 ‐ 承認得点:子ども達の存在や行動が教師や友人等から認められているか(リレーションの確立)


〈個人の見立て〉
- 満足群 児童・生徒間の人間関係が良好であり、また教師との関係も良く、集団活動や学校生活に意欲的に取り組んでいく最も望ましい状態であるといえ、全体指導を通じた指導が可能です。
- 非承認群 友人から嫌な事をされている場合は少ないものの、周りから認められるという経験が少なく、全体指導の中での個別的な支援が必要であると想定されます。
- 侵害行為認知群 友人から認められてはいるものの、嫌な事をされている場合があり、全体指導の中での対人関係面での個別的な支援が必要であると想定されます。
- 不満足群 クラスの友人から嫌なことをされたり、また友人から認められる経験が少ないという事が想定され、不登校のリスクが高く個別的な支援が必要な状態といえます。
- 要支援群 不満足群の中でも、いじめ被害や不登校になる可能性がとても高く、早急に個別対応が必要な状態と想定されます。

〈集団の見立て〉
- 満足型
(親和的なまとまりのある学級集団)
学級にルールが内在化し、親和的な関係が成立していると想定されます。子どもたちが自主的に活動し、学級全体に活気が見られる状態といえます。 - 管理型
(かたさの見られる学級集団)
学級は一見落ち着いて見える反面、子どもたちの意欲には大きく差が見られ、人間関係が希薄となる事と想定されます。 - なれあい型
(ゆるみの見られる学級集団)
学級は一見のびのびしている様に見える反面、学級のルールが低下している事が想定されます。 - 荒れ始め型
(荒れ始めの学級集団)
管理・なれあい型の状態で具体的な対応がなされないと出現する事が想定されます。学級にあったプラス面が徐々に喪失していき、教師はリーダーシップを発揮する事が徐々に難しくなり、子どもたちの間に攻撃性が目立ち始める状態といえます。 - 崩壊型
(崩壊した学級集団)
学級生活不満足群に7割以上の子どもたちが属する状態で、学級が教育的環境とは言い難い状態と想定されます。 - 拡散型
(ばらばらな学級集団)
教師からルールを確立するための一貫した指導がなされていないと想定されます。子どもたちの学級に対する帰属意識が低く、教師はリーダーシップを発揮する事が徐々に難しくなり、時間の経過によって荒れ始めの学級集団に移行する可能性が高い状態といえます。